【読書】赤川次郎『焦茶色のナイトガウン 杉原爽香47歳の冬』

赤川次郎さんの『焦茶色のナイトガウン』を読みました。

主人公の杉原爽香が15歳、中学3年生の時にシリーズが始まり、毎年登場人物が1歳ずつ歳をとっていくという不思議な物語です。

私にとっては、年に1度、このシリーズの最新刊を読むのが年中行事のようになってしまっています。


爽香の高校の同級生・井田和紀は、妻を殺害した容疑で警察に逮捕された。
無実を信じる娘の梨花は、父は無実だと爽香に相談を持ちかける。

一方、打合せの帰りに火事の現場を通りがかった爽香は、飛び火したアパートの2階の窓から「この子を受け止めて下さい」という声を聞く。
とっさに2階の窓から飛び出してきた人を受け止めようとした爽香だったが、落ちてきたのは19歳の女性だった。
さらに、火事の現場からは国会議員の息子の他殺体が発見される。


爽香の行くところに事件あり。いつもはなぜか事件の渦中に巻き込まれてしまう(自ら巻き込まれに行く?)爽香ですが、今回は事件の捜査を依頼されるという、普段とは違った展開。
探偵でもない爽香が事件の捜査を行うのは難しいのですが、部下の久保坂あやめや夫の明男に文句を言われつつ、気がつけば事件の渦中に。
火災現場から出てきた他殺体についても、いつの間にか事件に巻き込まれてしまっています。

普段なら、胃が痛くなるような爽香のピンチが終盤に用意されていることが多いこのシリーズですが、今回は概ね安心して読むことができました。
姪である杉原瞳の「初恋」には少しハラハラさせられましたが、今回は爽香の名探偵っぷりを楽しむ回ということでしょうか。

終盤に出てきた「人から受け取ったプラスと、失ったマイナスで帳尻が合うようにできている」という言葉は、この杉原爽香シリーズをよく表している言葉だと感じました。

久保坂あやめの夫で、画家の堀口豊の健在っぷりは随所に見られましたが、このシリーズには欠かせない女優の栗崎英子の姿が今回は見られず。お元気なのかな?と、少し気になってしまいました。


焦茶色のナイトガウン 杉原爽香<47歳の冬> (光文社文庫) - 赤川 次郎
焦茶色のナイトガウン 杉原爽香<47歳の冬> (光文社文庫) - 赤川 次郎


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